『ファミリーコンポ』とは…
『ファミリーコンポ』は、『シティーハンター』や『キャッツアイ』などでおなじみの漫画家、北条司先生の作品で、集英社の「MANGAオールマン」にて連載されていました。
『シティーハンター』などのビッグネームに比べると知名度は低く、『ファミリーコンポ』を知らない方も多いのではないでしょうか…(';')
かく言う私も、学生時代に近所の食堂に『ファミリーコンポ』のマンガが置かれていて、たまたま読んだのがきっかけでした!
なにか壮大なストーリーがあるわけでも、派手なアクションシーンやドラマチックな展開があるわけでもないんですが、
「性別逆転夫婦」などの設定や軽快なコメディ、家族愛にほろりとさせられたりと、
読み始めたら引き込まれて止まらなくなってしまう面白さがあるんです!
大好きなおススメのマンガ『ファミリーコンポ』についてご紹介し、語りたいと思います♪
『ファミリーコンポ』のあらすじ
主人公は、ごくフツーの青年・柳葉雅彦クン。
彼は幼いころに母親を亡くし、仕事で多忙だった父親も事故死したことで天涯孤独の身となってしまいます。
が、このことをきっかけに、それまで絶縁状態にあった母方の叔父一家に引き取られることになりました。
あこがれの"家族"という存在に、気恥ずかしさと期待が入り混じる雅彦クン。
しかし、すぐに衝撃の事実が判明!
なんと、叔父だと思っていた若苗空は実は身体的には女性であり、叔母だと思っていた若苗紫は身体的には男性という男女逆転夫婦だったのです!Σ(゚Д゚)
どこからどう見ても女性にしか見えない紫さんこそが、母の弟=雅彦の叔父であり、性別を変えていたことが絶縁状態になっていた理由でもありました。
さらに、若苗夫妻の子どもである紫苑は女性としてふるまっていますが、実際の性別は不明だということです。Σ(゚Д゚)
雅彦はこの風変わりな一家にとまどい、頭を悩ませながらも、彼らの愛情や憧れていた家庭の暖かさに触れることで、次第に溶け込んでいきます。
『ファミリーコンポ』の魅力
性別をめぐるドタバタ劇
個人的に『ファミリーコンポ』でおもしろいと思う1番のポイントは、登場人物たちの性別をめぐるドタバタ劇です!
トランスジェンダーというデリケートなテーマが題材になっていますが、全体的にコメディ色の強い作風なので、重々しい感じはなく大体ドタバタしています(笑)。
例えば、若苗家の主である空さんの職業は漫画家なのですが、そのアシスタントは全員元男性の現女性という、あり得なさそうであり、あり得そうでもある(?)設定も物語を盛り上げているなwと感じます。
周りの人々に振り回されたり、勝手に勘違いし1人でバタバタする主人公の雅彦クンの3枚目ぶりもかわいいんですよね~( *´艸`)
雅彦クンも後になりゆきで女装をすることになるのですが、女装した姿でモテてしまい、人間関係がややこしくなります(笑)。
もちろん真面目なシーンもあるので、普段明るいけどジェンダーのことできっと葛藤があったんだろうな…とか、登場人物たちの過去や心情を知ったり想像させられて、コメディとのギャップがあることが、この作品をより魅力的にしているんだろうなぁと思います。
そして、真面目なシーンがあってもそんな暗くないんです。そこがイイんです。
ほっこり家族愛
基本的には軽快なコメディなんですが、『ファミリーコンポ』の主軸は「家族愛」です。
幼いころから「暖かい家庭」に憧れていた雅彦クンは、最初はちょっと変わった若苗家に引きつつも(笑)その暖かい愛情に接するうちに、心の澱が薄らいでいくようになります。
ここで、私が特に好きな「家族愛」を感じるエピソードを2つご紹介!
エピソード①:雅彦クンの大学入学式事件!
1つ目は『雅彦クンの大学の入学式に父兄として参加したいと申し出る若苗夫妻に、雅彦クンが「2人が本来の性別の姿で来てくれるなら」と条件を出す話』です。
2人は恥じらいながらも、全然似合ってない本来の性別の姿(空さんは女性の恰好、紫さんは男性の恰好)で来てくれるんです!
周囲はオカマとオナベが来たとざわつきまくりますが(そしてドタバタしますが…)、若苗夫妻の心意気と雅彦クンへの気持ちにジーンとしてしまいます(*´з`)
エピソード②:空さん、実父とバチバチ激突事件!
2つ目は、『空さんの実家である高知の家族とのわだかまりを解消していくお話』です。
空さんは18歳の時に家族に「男になりたい」と言いましたが、父親に猛反対され勘当されてしまい、以後18年間1度も実家に帰っていませんでした。
そして、18年ぶりに再会した妹の結婚を機に帰郷しますが、確執のある父親とのバトルや妹の結婚をめぐる騒動を経て、紆余曲折の末「年に1度は帰郷する」と言えるくらいには、関係を修復することができました。
この過程が結構濃くて、親子愛、兄弟愛、夫婦愛、恋愛、友情などが詰まって複雑に絡み合ったり、すれ違ったりしている描写がめっちゃ良いんですよ!
登場人物の微妙な心情も表情によく表れていて、北条先生の画力の高さに惚れ惚れしちゃいます!
まとめ
『ファミリーコンポ』は、性別逆転や家族愛を主軸にしたドタバタハートウォーミングコメディです!
青年誌連載だったということもあり、下ネタもいくらか出てきたり、ストーリー的にも大人向けのマンガだな~という印象ですが、設定のおもしろさのみならず、ギャグ要素あり、感慨深いシーンありのステキな作品だと思っています。
余談ですが、私は高知県出身なので、作中で高知が出てきてテンション上がり、よりこの作品に愛着があります!
しかも、方言や背景、建物が本当に高知で、その描写の緻密さに驚きましたし、若苗家の間取りもなんとなく分かってくるくらい描き込みが本当に丁寧なんですよね!
オールマン版全14巻(ゼノン版は全11巻)刊行されています。
『ファミリーコンポ』を読んだことない方には、おススメなのでぜひ1度読んでみていただきたいです♪
マンガ『ファミリーコンポ』は『U-NEXT』で読めます☆
\ 無料トライアルはこちらから! /
『U -NEXT』の詳細はこちらの記事で!
参考
-
-
【コスパ良好】アニメも充実のおすすめ動画配信サービスは『U-NEXT』!
続きを見る