『SINoALICE-シノアリス』というゲームがありまして、結構Twitterとかで「シノアリスやってます」という方を見かけていたので、個人的に気になっていました。
「最悪の物語」をテーマに掲げており、王道系やほのぼの系を好みがちな私としては、普段あまり選ばないジャンルなのですが、ゲームに登場するキャラがおとぎ話の主人公たちと知って一気に興味がわいてきました!
「赤ずきん」や「シンデレラ」のようなおとぎ話のキャラたちの最悪の物語…
すごくダークな予感…
気になりすぎる…
いったいどんな内容なのか、『シノアリス』プレイレビューします!
シノアリスってどんなゲーム?
ゲーム内は、あらゆる場所が本で埋め尽くされ、物語と言葉が支配する空間「ライブラリ」。
おとぎ話の作者は姿を消し、「ナイトメア」と呼ばれる敵が物語を喰い尽くそうとしています。
悲劇的な結末を経て世界をさまよっていた各物語の主人公たちは、自らの欲望や願いを叶えるために、消えた作者を見つけ出そうとします。
消えた作者を復活させるためにナイトメアと戦っていき、途中で出会う他の物語の主人公たちと時には共闘することもありますが、作者を蘇らせることができるのは1人だけ。
ゆえに、主人公たちは互いに殺し合い、自分以外の他のキャラクターたちをすべて滅ぼさなければなりません。
『シノアリス』はまさに「最悪の物語」と銘打ったダークファンタジーRPGなのです!
他キャラとの共闘可能!ナイトメアとのバトル
バトルの仕組みは単純で、よくあるリアルタイムバトルです。
プレイヤーは武器のアイコンをタップするだけで攻撃ができます。
武器を使用するとSPが消費されますが、時間が経過するとともにSPは自動的に貯まっていきます。
最大5人のパーティーで挑み、自分以外のメンバーはCPUが自動で参戦しますが、ギルドやフレンドのメンバーと共闘することもできます。
強いボスなどに対しては、ナイトメアを召喚する「ナイトメアスキル」を発動することで、一時的にパワーアップし大打撃を与えることも可能です。
ただし、ナイトメアスキルはSPを消費するうえ、召喚に数秒時間を要し、1試合で1度しか使えないので、発動するタイミングは考える必要があります。
バトルはオートモードも備わっているので、オートに切り替えるとバトル中は自動にお任せして放置しておくこともできますね。
ギルドに所属すると、最大15vs15のギルド対抗バトル「コロシアム」に参加することができ、報酬もGETすることができます!
キャラクター育成・強化
キャラクターの育成は主に「オソウジ」という敵をなぞる簡単なバトルで、‟血を貯める”ことで経験値を積みます。
また敵が強くなると、対抗するために武器や防具の強化・進化も必要となってきます。
低レアリティの武器を素材として使用・合成し、高レアリティの武器のレベルを上げていきましょう。
キャラクターはそれぞれ、「ジョブ」という能力特性を持っており、ジョブごとに相性の良い武器や得意とする攻撃があるので、装備可能な武器が決まっています。
ジョブと武器には「ジョブストーリー」や「ウェポンストーリー」といったサイドストーリーがあり、レベルを上げることで解放され、読むことができるようになります。
重厚でダークな世界観が魅力の物語
好きなキャラから読めるオムニバス形式の物語
物語は独特のオムニバス形式で、自分の好きなキャラクターから読むことができます。
なので、例えば赤ずきんの1章1話を読んだ後、シンデレラの1章1話を読むといったことも可能ですし、そのまま赤ずきんの話を読み進めることもできます。
おもしろい点は、物語のはじめは選択したキャラのみ登場しますが、章を進めていくと途中で他のキャラたちと交わり、他のキャラとの絡みが発生します。
物語は映像で進むのではなく、小説のシナリオが進んでいくような感覚で1話1話はとても短いですが、1話ごとの情報が少ない分「で、どうなるの⁉」と先の展開がどんどん気になります!
既存の物語をもとにしつつも、キャラクターはかなり負の感情や闇を抱えているので、だいぶ狂気をはらんだストーリーですが、そこがこの作品の魅力なのだと思います!
ダークな世界観はそのままに、よりリアルな絶望をまとった「現実編」
本来、昔話として語られるおとぎ話ですが、現実世界に舞台を移した「現実編」の物語も存在します。
物語の主人公たちは、OLや女子高生など現実の日常を生きる人物として、デフォルメされて登場します。
現実編は、登場人物が日常を過ごすOLなど身近な存在として描かれているからこその、リアリティのある絶望を感じられるストーリーとなっています。
内容は「教師との子を妊娠…」や「上司と不倫…その後殺害してしまう」といったもので、やはり重苦しくなんとも絶望的なドロドロ物語ですね…!
まとめ
かなりダークな世界観なので、暴力的な表現も多々見られますが、そういった世界観が好きな方や抵抗がない方にはぜひおススメしたいです!
物語は重く暗いですが絵がキレイなので、私のように普段ダーク系を好まない方でも受け入れやすいのではないかと思います。
ゲーム内ヘルプの「ゲームの目的」によると、物語を進めるうちに、他のキャラクターをすべて滅ぼすというこの「呪われし戦争」の真実を知ることができるらしいので、さらなる謎が隠されているようで楽しみですね!